仮想通貨とは?

「仮想通貨」という言葉の歴史はまだ浅く、2年前の2013年から用いられる様になりました。使われている技術が複雑なため”難しい”という印象を持たれがちですが、このページでは全く知識がない方でも分かりやすい様に仮想通貨について説明します。

仮想通貨とは?

Wikipediaによると、以下の様に説明されています。

仮想通貨とは法定通貨に対して特定の国家による価値の保証を持たない通貨のこと


仮想通貨日本国内で考えれば、◯◯円=◯◯ポイントと価値が固定されていない通貨という事になります。SuicaやEdy、Nanaco等は1円=1ポイントと決まっているため仮想通貨ではなく、一般には電子マネーと呼ばれます。

仮想通貨の代表例と言えばマウントゴックス事件で有名なビットコインや、ビットコイン2.0と呼ばれる仮想通貨の1つであるリップルですが、概念自体は1999年から存在していました。2003年にリリースされたインターネット上の仮想世界「Second Life」も一時期話題になりましたが、この中で使用されていた”リンデンドル”も仮想通貨に分類されます。RMT行為を禁止するオンラインゲームが多い中、リンデンドルはUSドルに換金が可能だったため、アバターのデザインや仮想の土地を売買することでお金を稼ぐプレイヤーも現れました。

仮想通貨は”通貨”となりうるのか

通貨として最低限必要な事はなんでしょうか?
日本円の通貨を例にして考えてみましょう。

ごく当たり前の事に思えるかもしれませんが、日本円では以下の事が出来ます。

  • 物の価値を表す事(価値尺度)
    具体的に「缶ジュースは130円」の様に表す事が出来ます。
  • 交換する事(流通手段)
    物と引き換えに交換する事が出来ます。
    また、税金や示談金など責務の決済にも使うことが出来ます。
  • 価値を蓄蔵する事(価値貯蔵)
    130円を持っておけば、値上がりしない限りいつでも缶ジュースを購入する事が出来ます。
    食べ物の様に腐らず、サービスの様に有効期限を迎える事無く価値を保つ事が出来ます。

これが通貨における3つの機能と言われています。しかし、これだけでは通貨として十分に成り立つとは言えません。日本円は”信用されているから価値がある”のであって、信用が無くなればただの紙切れになってしまいます。つまり、簡単に偽造したり壊したりといった不正を働くことが出来ない事も必須の条件です。

前置きが長くなりましたが、以上の点を仮想通貨の代表例であるビットコインが満たしているか比較してみます。

  • 価値尺度
    日本円と同じ様に「缶ジュースの値段は◯◯BTC(BTCはビットコインの単位)」の様に表す事が出来ます。
  • 流通手段
    日本円に比べると実用化されているサービスは少ないものの、物やサービスと交換する事は可能です。
  • 価値貯蔵
    1BTCのレートが変わらない限りは、同じ価値を持ち続ける事が出来ます。
  • 信用があるかどうか
    この点に関しては数多くの議論がなされています。
    少なくとも不正を働く事は難しい仕組みとなっていますが、今現在でも1BTC=約30,000円の価値を保っている以上、信用されていると言ってもいいのではないでしょうか。

簡単な説明ですが、通貨として最低限の原則は満たしていると言えるでしょう。しかし通常の通貨と違って紙幣や貨幣といった目に見える実物が存在しない以上、仮想通貨を批判する人も少ないという現状です。

仮想通貨が批判される理由

前述の通り批判される事も少なくない仮想通貨ですが、どういった批判をされているのか簡単にまとめます。

  • 単に胡散臭い
    実体がないものを通貨として認められない方が多いようです。
  • 詐欺ではないのか
    投機に関しての詐欺が多いことが理由でしょうか。
  • 円天とは違うのか
    随分前に詐欺として話題になった擬似通貨”円天”と似ているという指摘です。
  • 信頼出来ない
    データである以上、セキュリティ上の不安があるのは当然です。
  • 価値の裏付けがない
    中央機関や政府の信用がない以上、こう思うのも当然かもしれません。
  • 犯罪を助長している
    通常の通貨と比べると匿名性が高いため、犯罪に用いられることもあります。

筋がしっかり通っているものから、身も蓋もないものまで挙げました。まだ仮想通貨について知らない方は、同じ様に考える方も多いかもしれません。よく知っている方でも、同じ様に考える方もいるでしょう。

仮想通貨が支持される理由

先に挙げた様な批判がある中、どうして仮想通貨が支持されるのでしょうか。
こちらも簡単にまとめてみましょう。

  • 中央機関が存在しない
    一見デメリットに思えますが、高額な送金手数料が取られる事はありません。
    日本からアメリカへ1万円送金する場合、日本円で5000円近く掛かる手数料が数十円で済みます。
  • 世界共通の通貨である
    仮想通貨は普及さえしていれば、どこの国でも使用することが出来ます。
  • 取り扱いが簡単
    仮想通貨はスマートフォン1つで誰でも購入する事が出来ます。
    管理や送金も同様です。
  • 素早い受け渡しが可能
    24時間365日送金可能で、すぐに受け取る事が出来ます。
  • 仕組みが優秀
    “ブロックチェーン”と呼ばれる技術がその代表ですが、セキュリティや不正防止の点で高い評価を受けています。

主なメリットは以上の通りです。
上でも少し触れましたが、際立って得をするケースとして海外送金が挙げられる事が多いです。ただし、通貨としては今までに類を見ない決済の速さや利便性から様々なサービスに応用され始めています。特に発展が見込めるのは、”マイクロペイメント”を用いたサービスです。マイクロペイメントとはその名の通り、”少額を支払う決済方法”を意味しています。例えば動画を何秒間閲覧する毎にいくら、という決済をリアルタイムで行う事が出来るのです。その他にも、手数料の方が高くついてしまう数円の募金を直接受け取れるなど、応用の可能性は無限にあると言えます。

仮想通貨のこれから

仮想通貨は通貨としての最低限の条件を満たし、デメリットがある反面メリットも大きいという事が分かったと思います。大きな話題となったビットコインも始まりこそほぼ無価値でしたが、一時期1000$もの値を記録し、現在も230$付近を保っています。これはビットコインに期待しているユーザーがそれだけ多いという証拠です。ビットコインは匿名性が高く改ざんも難しい事から、その仕組みを研究開発やメッセンジャーアプリに利用する動きもあり、各国の銀行も技術を取り入れようと開発に着手し始めている程です。ビットコイン2.0と呼ばれる新しい仮想通貨も登場しており、これから更に発展する事は間違いありません。